遥かノスタルジー

Negiccoの新曲サンシャイン日本海のPVについて

撮影・監督はかつてのモーニング娘。の写真集「ハミルトンアイランド」や
ももいろクローバー早見あかりの写真集でおなじみの新津保さん
全編を8mmフィルムのムービーで撮っている
ムービーなどの機材提供はコンバットREC氏だそうだ 
(昔ももクロ東映まんが祭りに出演したときにREC氏を会場ロビーでお見かけしたことがあるがこの人はなにをやってる人なのかよくわからない(^^;)

〇8mmムービーという光と影の世界
8mmフィルムの家庭用ムービーでの撮影だ
家庭用ビデオ(ナショナルブレンビーとか)ではない
家庭用ビデオが普及する前はフジフイルムの「スーパー8」に代表される8mmムービーが主流だった

8mmというのはフィルムの横幅
16mmが自主映画などで使うサイズ
35mmが一般映画のサイズ
70mmがシネマスコープといわれる大作映画などのサイズ
今では映画館の上映もノンフィルムの上映方法らしいです

対象を正確に記録しようとするディスクではなく
あいまいに撮影する8mmの映画のフィルムである
そのあいまいさ、虚像を楽しむフィルムの世界である
8mmフィルムから大林宣彦監督の作品を思い出した方もたくさんいられたことでしょう
記事タイトルは大林監督の作品から取りました

〇8mmが生み出すノスタルジー
8mmムービーを使ったことによって
2014年の新潟がなつかしい時代の映像に変わっていく
確かに2014年の新潟なのだがトロリーバスや3輪オートが走っていてもおかしくない
さらにNegiccoたちの衣装が昭和の時代にあってもおかしくなく
心が昭和40年代頃まで遡ってしまう
小さい頃見た原風景を感じてしまうのだ

〇そこにいるだけでニコニコしてしまうのがアイドルなんだと
新津保さんはNegiccoの自然な笑顔を引き出そうとした撮影で
Negiccoたちは町を歩き、電車に乗り、海辺で遊び、ぽっぽやきやイタリアンを食べてるだけ
それだけで何か幸せになれる
歌わなくても踊らなくても
そこにいるだけで見てる人間を癒してくれるのがアイドルなんだと
(おまえがNegiccoのヲタだからそう思うんだと言われればそうなのですが(^^;)

〇少年の心に戻る
そのNegiccoの3人が小さい頃近所に住んでた憧れのお姉さんのように思えてきて
今は引越ししてしまってもうどこに住んでるかわからない
思い出は一本の8mmフィルムにしか残ってない
そんなせつない思いになっていく
田島貴男さんの作曲のサビの盛り上がりが
それこそ大林作品の「さびしんぼう」で使われるショパンの別れの曲のように
胸を締め付けていくのだ
そして涙腺決壊するのである

〇あえて不安な部分
新潟の名所、旧跡、B級グルメの出てくるPVは
ソウルフード、ソウルプレイスとともに生きてきた新潟の人たちと違って
県外者には絶対わからない部分があるんだろうなと思う

最近のライブアイドル路線の熱い曲とは違い
旧来のNegiccoファンの方にも喜ばれるような曲調だと言えます
ただPVのイメージが強いので
曲のイメージが限定されてしまうのではないかという不安
(たとえばPVのホラー映画のイメージになってしまうマイケル・ジャクソンの「スリラー」のように)
さらに郷愁に浸る高齢ヲタと違い若いヲタがついていけるのかが心配

まとめたようでまとまらなくてすいません
つまりPV最高ということです

発売される「サンシャイン日本海」カセットテープバージョンを手に入れたら
横浜の海を見ながら聞こうと考えてます
日本海じゃないけど太平洋に向かってですが