引退4

アルバム製作発表と学祭ツアーの頃はもう観客動員は落ちていた。
ときたま地方公演とか在ったけどね。行けなかった。

一個所だけ見た学祭ライブ。神奈川工科大。
バンドとして随分出来上がってきた。
CUBIC-CROSSらしさが出て来始めた。
集客は悪かったが。

この頃は市井系サイトで「市井ライブでのマナー」について
熱く論戦が交わされていた。
さらにもうこの時点で損益分岐点を下回ってたはずから

アルバム製作を口実にフェイドアウトして
「撤収作業があってもおかしくない」状況だった。

それでもアルバム「C:BOX」を発表し
それは「傑作アルバム」といえるのだけども、
「先行」3枚のシングルのイメージが強く
アルバム曲も同じもんだろうと思われたのか
「人生が始まっている」の4分の一も売れなかった。

このバンドは悪いイメージを持ちすぎた。

アルバムイベントのちっちゃなライブハウスめぐりも
ヒトイネ状態で(笑)
一箇所だけ行けた横浜でのイベントで
なんかおかしな3人組がとてもいとおしい三人組に思えて
途中でトイレに行くナオキとか
CUBIC-CROSS」として好きになれた一瞬だった

それから甲信越関東ライブハウスツアー、そして今年の2月の「最後のツアー」は
バンドとしてどんどん完成してた。
今年の名古屋最終の公演は
400人位のヲタをもう一度立ち上がらせるすばらしい公演だった。
モーヲタ声援を自粛した人間多かった。
できるだけの力をバンドは見せてくれた。

一方で4枚目のシングルで悩む市井があり
理想と現実のギャップ、自分の力不足、結果を求められる苦しさがあったようだ。

CUBIC-CROSSとして最後のシングル
「ずっとずっと/journey」は
娘。関連のシングルでなくても
今年最高のシングルだったと思う。

渾身の一滴だったよ。
このシングルのためにこのバンドがあったといっても過言じゃない。

世間は受け入れてくれなかった。

自分はこれで
キモヲタ排除も出来、地道な活動を

「事務所が許してくれるのなら」

続けていけるだろうと。

しかし、それは叶わなかった。
アイドルタレントとしての仕事、「モンスターファーム4」主題歌の仕事が
待っていた。
そして沸いてでてくるキモヲタ達。