HAKANAちゃんがいじらしくてかわいい訳だが

明治座でのミキティの舞台を半額で見てきた。得チケ万歳!

夜公演当日引き換えで13列の25番。
舞台真ん中正面から見える席であり全体も見える良席。

客層はミキヲタだけではなく幅広い客層で明治座常連らしいご婦人層もしっかり来てた。8割ぐらいは入っただろうか?

2部構成の3時間劇。
つきの神様に取り付かれた鈴次郎は負けたことがないばくち打ち。守るべきものがなく、ばくちだけにすべてをかけてる鈴次郎はつきの神様の振る鈴の音が聞こえそのとおりに掛ければ必ずあたる。
鬼とのばくちにも勝ち、鬼から手に入れた女【儚】は人間の死体から集めて作った人形で死んだばかりの赤子の魂を入れただけの女だった。100日間抱かなければ【人間】になるのだが禁を破ってやっちまうと【水】になってしまう。
鈴次郎と儚の100日の恋物語

ミキティはよくやってたと思う。全裸まがいのシーンやキンタマ、パイオツ台詞とか話題になったが、そんなに過激ではない。まあ、「アイドル」とはいえ
、「まんなからへん時代の藤本さん」がばれても強く生きてる人な訳だし(笑)赤子の心の時のミキティが生き生きしてたな。
台詞というか泣き声がほとんどでもある。
最後のほうでおいらん歩きで花道を歩くが重みがなくてよくない。
演出の考え方だろうが。ムメさんのおいらんのほうがそこはよかった。
相手役の鈴次郎役の大口君もよかったし。
レイザーラモンの2人もよくがんばってたと思うよ。

ただ
「NEO時代劇」だからといってあんまり現代語「〜系」とか使うのが気になったし。えびすよしかずさんもださなくてもいいし。
「フォー」も、千秋楽の何でもありな公演じゃないならやらなくていい。楽屋落ち的な笑いぬきであくまでもシリアスを貫いてほしかった。

カルメン」や「葬送」とかクラシックを使うのは良いけど、「ピンクパンサーのテーマ」で下駄タップはイランと思ったし.
ライティングは綺麗だった。

いろいろあって99日目で鈴次郎と儚は結ばれるのだが、儚が水にならずに花びらとして降り注ぐ中、鈴次郎はつきの神様に引っ張られていく。
儚を得ることで世の中にしがらみを作った鈴次郎はつきの鈴の音が聞こえなくなるんだけど、儚を失うことでまたばくち打ちに戻っていくっていう終わりなのだなと。